朝ドラ『エール』第19週「鐘よ響け」第91話は、終戦から3ヶ月が経ち、世の中は復興へと向かっていましたが、裕一はまだ曲を作ることができません。
そんなとき劇作家の池田二郎が、ラジオドラマの音楽の依頼に訪れます。
この劇作家の池田二郎のモデルは、菊田一夫さんです。
どんな方だったのでしょうか?
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エール(朝ドラ)第19週91話ネタバレあらすじ
NHK朝の連続テレビ小説『エール』第19週91話のあらすじをまずご紹介します。
終戦から3か月。
裕一(窪田正孝)は、いまだ曲を作ることができずにいた。
音(二階堂ふみ)はそんな裕一のことを心配しつつ、入院している岩城(吉原光夫)の様子を見に豊橋にやって来る。
ある日、劇作家の池田(北村有起哉)が、自分が書いたラジオドラマの音楽を裕一に担当してもらえないかとお願いしに古山家を訪れる。
華(根本真陽)はいい話だと裕一に受けるよう促すが、裕一の心は動かない。
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エール(朝ドラ)91話 劇作家の池田のモデル・菊田一夫とは
若い人たちを自分の音楽で戦争に駆り立ててしまったと責任を感じている裕一は、まだ曲作りができません。
真っ直ぐな性格なので、気持ちを切り替えることがなかなかできないのでしょう。
戦争中は、悲惨な戦場を見ても曲を作り続けたのに、不思議です。
なにか糸が切れてしまったのでしょうか。
さて、そんな裕一のもとに、劇作家の池田二郎がやってきます。
池田は自分の書いたラジオドラマの音楽を裕一に担当してほしいと思っていたのです。
この池田二郎のモデルは、菊田一夫さんです。
菊田一夫さんは、「菊田一夫演劇賞」という名前のついた賞が作られているほどの演劇界の大家ですね。
『君の名は』や『放浪記』などを作りました。
菊田一夫の生い立ち
菊田一夫さんの幼少期は、こんなドラマがあったらあり得ないでしょう・・と思うほど壮絶です。
1901年3月1日に神奈川県横浜市生まれました。
生まれてすぐ養子に出され、生後4ヵ月で養父母に連れられて台湾に渡りました。
ですが、そこで養父母が離婚し、母親が引き取りました。
ですが、母親は恋人を作り、また捨てられてしまいます。
その後、いろいろな人に養育され、5歳のとき菊田家の養子になります。
台湾城北小学校に入学し、ようやく落ち着かと思いきや、大阪の薬種問屋丁稚奉公に出されます。
その後神戸の骨董店でまた丁稚奉公を始めます。
その店の店主が、神戸にある夜間の商科実業学校(現:神戸市立神港高等学校)に通うことを許し、そこで文学に興味を持つようになります。
結局丁稚奉公生活に嫌気がさし、大正15年に上京し印刷工となります。
そして、萩原朔太郎やサトウ・ハチローらとの出会い、サトウの世話で浅草国際劇場の文芸部に入ることになり、劇作家の道を歩むこととなります。
菊田一夫の家族
菊田一夫のさんは、古関裕而さんと違い恋多き男でした。
結婚は少なくとも2回、十数人の愛人がいたようです。
最初の妻:高杉妙子
最初の妻は、女優の高杉妙子さん。
高杉妙子さんは『鐘の鳴る丘』に出演していました。
余白カット作業/【鐘の鳴る丘】/これ未見だが、衛劇でやってくれないかな?/高杉妙子の数少ない出演作の1つ。/佐田啓二/アベスタにこれの30 枚セットがあって、後日買おうともう一度行ったらなかった。悔しかったなぁ・・。/昭和23年・松竹 pic.twitter.com/UJP1tUTkAn
— ガンちゃん (@aoisanmyaku1949) July 11, 2020
高杉妙子さんは、実写版『サザエさん』の初代サザエさんだったようです。
当時の人気女優さんだったようですね。
高杉妙子版 #サザエさん の詳細。
脚色の市川三郎は #向田邦子 の師。演出の栫井巍は #ウルトラQ、#ウルトラマン のプロデューサー。#マスオ 役の #小野田勇 は、#おはなはん、若い季節、舞台 「#おもろい女」を手がけた名劇作家。#フネ 役 の水の也清美は元 #宝塚 出身。
何故、父・母役なのか? pic.twitter.com/5bjDKfduUU— らくはく (@rakuhaku1853) February 6, 2020
菊田一夫さんと高杉妙子さんの間には、娘さんもいて、戦時中には岩手県江刺市に疎開していました。
2番めの妻:能勢妙子
そして、2番めの妻は、歌手の能勢妙子さんです。
能勢妙子さんは『鐘の鳴る丘 信州編』にも出演していたようです。
エノケンと来たらロッパですね。
昭和12年(1937年)のPCL映画『ハリキリボーイ』の記事(アサヒグラフより)。PCLお得意の都会派ミュージカル。
給料をあっという間に夜のお店に使ってしまうサラリーマンに扮しています。写真はロッパの他に三益愛子、能勢妙子、岸井明、藤原釜足。 pic.twitter.com/IB8KMQ1Bct— 戦前~戦後のレトロ写真 (@oldpicture1900) October 21, 2019
菊田一夫さんと能勢妙子さんとはW不倫で、能勢妙子さんの離婚ご成立すると結婚しました。
大恋愛?だったようですね。
ハイごめんなんしょ。#1134golden
勝手に春らしい曲。 能勢妙子「あなたなしでは」(昭和12年6月)。https://t.co/H3nQubz9pa
— キンゴジ(孤高で永遠の平和) (@kin_goji) June 22, 2020
【新入荷紹介】『#お月さま』創刊号 昭和12年
◆#能勢妙子 の後援会誌です
◆寄稿者:#古川緑波 #菊田一夫 #三益愛子 #徳山璉 +本人
◆#東宝映画『#ハリキリボーイ(監督:#大谷俊夫)』の紹介ほか
◆#ビクター『#あなたなしでは』『#タイピストの歌』の歌詞カード付#歌舞伎 #kabuki #古本 #PCL pic.twitter.com/9xDn3FuOoA— 木挽堂書店 (@kobikidoshoten) April 1, 2020
最後の愛人:西尾恵美子
菊田一夫さんの最後の愛人と言われるのは、西尾恵美子さんです。
菊田一夫さんは、西尾恵美子さんと結婚したいと思っていましたが、能勢妙子さんが離婚を承諾しなかったため、結局結婚できませんでした。
最終的には、西尾恵美子さんは菊田一夫さんの元を離れていきます。
その後、1973年4月に、長年の糖尿病が悪化し、脳卒中で66歳で亡くなりました。
菊田一夫さんは、壮絶な生い立ちから、劇作家として成功し、さらには当方の取締役にもなり、名前のついた賞まで創設されるほど評価されています。
『エール』では、そこまで描かれないと思いますが、次々と作品を成功させていくところは描かれるのではないでしょうか。
それとともに、裕一の音楽も、戦後の世の中に浸透していくのでしょう。
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