参議院議員選挙の投票には、選挙区選挙と比例代表選挙があります。
この2つの選挙の投票は、同時に行われるのは当然なのですが、投票用紙の書き方がちょっと違います。
当たり前に思っていたのですが、よく知らないととんでもない結果が起こることがあることを知り、まとめてみました。
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参議院議員選挙比例区と選挙区の投票用紙の書き方の違い
まず、参議院議員選挙の選挙区選挙と比例代表選挙の投票用紙の書き方の違いをお知らせします。
投票用紙書き方 | |
---|---|
選挙区選挙(クリーム色の用紙) | ・選挙区選挙候補者名 |
比例代表選挙(白色の用紙) | ・比例代表選挙候補者名
あるいは ・政党名 |
比例代表選挙の投票では、候補者と政党名のどちらでも記入できます。
選挙区選挙と比例代表選挙、同じ投票所で投票しますから、候補者名を書いたら良いのか、政党名を書いたら良いのかちょっとこんがらがってしまっていました。
そこで、注意点をまとめました。
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参議院議員選挙・比例代表選挙の投票と注意点
参議院議員選挙の比例代表選挙の投票は、候補者と政党のどちらかを記入し投票することができます。
比例代表選挙では、政党に投票します。
なので、比例代表選挙の候補者の名前を書いた場合、候補者の所属しているの政党の得票になります。
この政党の得票数で、政党の比例代表選挙候補者の当選者数が決まります。
そして、得票数が多い候補者から順に当選となります。
ただし、「特定枠制度」を政党が採用している場合は、候補者名簿に特定枠で記載されている人から順に当選となります。
特定枠の候補者がすべて当選したあと、個人名の得票数が多い方から当選になります。
比例代表選挙投票の注意点
まず、参議院議員選挙の投票は2つの選挙の投票が行われてるということを覚えておきましょう。
その上で、気をつけたいのは、2022年の第26回参議院議員選挙では、同姓同名の候補者がいることです。
東京選挙区から出馬しているれいわ新選組の山本太郎さんと、比例代表選挙で出馬しているNHK党の山本太郎さんです。
れいわ新選組の山本太郎さんに投票したい場合は、「選挙区選挙」で「山本太郎」と名前を書きます。
選挙区選挙で「山本太郎」と書いて、投票箱に入れれば、れいわ新選組の山本太郎さんに得票が入ります。
素直に「山本太郎」と書けば、自分の意志が反映された投票になります。
ここから、注意しないといけない点の説明に入ります。
同姓同名の候補者に注意する
比例代表選挙には、NHK党の山本太郎さんがいます。
比例代表選挙で「山本太郎」と書いて投票すると、NHK党の山本太郎さんに票が入り、当然ながらその得票はNHK党の得票になります。
NHK党の山本太郎さんに投票したい方は、問題ありません。
これでご自身の投票の意志が正しく反映されます。
ですが、れいわ新選組の山本太郎さんを応援したい方の場合、比例代表選挙で「山本太郎」と書いてしまうと、れいわ新選組の得票を減らすことになります。
「れいわの山本太郎さんを応援したいから、山本太郎って書いておけばいい!」と単純に考えてしまうと、大きな間違いを犯すことになってしまいます。
大事なご自身の一票が、望まなかった結果をもたらします。
なので、同姓同名の候補が、選挙区と比例区にいる場合は、よく注意してください!!
参議院議員選挙の選挙区は候補者に、比例区は政党に票が入る
最後にもう一度確認です!
参議院議員選挙は、2つの選挙「選挙区選挙」と「比例代表選挙」があります。
この2つは、参議院議員を選ぶ選挙ではありますが、別の選挙です。
選挙区選挙は、選挙区別に候補者が立候補して、候補者に投票します。
つまり、選挙区選挙は、候補者を選ぶ選挙です。
一方、比例代表選挙は、政党を選ぶ選挙と言えます。
比例代表選挙は、立候補した候補者名を書いても、政党名を書いても、政党に得票が入ります。
比例代表選挙で候補者名を書くのは、政党の作った名簿の中で、原則的には得票数が多い候補から順に当選していくからです。
同姓同名の候補者がいるので、「比例代表選挙」では、自分の支持したい政党の候補者が誰なのか注意深く確認して投票用紙に記入し、よくわからない場合は、政党名を書くと間違いないかもしれないと思いました。
貴重な一票が自分の思いと別のところに行かないように、気をつけたいですね。
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